花と緑のまちづくりセンター
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    以前の生きもの情報         
 明石公園の草花や昆虫などの生きものの最新情報のうち、過去に掲載したものをまとめてお届けします。

ノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)
Campsis grandiflora

 中国原産のツル性の木本。夏から秋にかけて橙色あるいは赤色の大きなラッパ状の花を咲かせる。

花と緑のまちづくりセンター屋上庭園 平成21年7月2日撮影 001

 

ヤマトタマムシ(タマムシ科)
Chrysochroa fulgidissima

 法隆寺宝物の「玉虫厨子」で有名で、緑色の金属光沢があり、日光を受け虹色に輝く。幼虫は枯木の材を食べ、成虫はエノキなどの葉を食べる。明石公園では比較的多い。

明石公園園内 平成21年7月23日撮影 002


エンゼルトランペット(ナス科)
Brugmansia suaveolens

 アメリカ大陸の熱帯地方原産で、春から秋にかけて下向きに垂れ下がった大きな花を咲かせる。有毒植物で、草の汁が眼に入ったり、食べたりしないよう注意が必要。

花と緑のまちづくりセンター周辺 平成21年8月6日撮影 003

アサリナ・バークレイアナ(ゴマノハクサ科)
Asarina barclaiana

 メキシコ原産の花です。キンギョソウに似た花を咲かすため、「ツルキンギョソウ」という別名もあります。ツル性で11月頃まで楽しめます。

花緑センター周辺 平成21年8月14日撮影 004

ツクツクボウシ(セミ科)
Meimuna opalifera

 鳴き声でおなじみのセミですが、こんな姿をしています。他のセミより遅れて8月頃から鳴き出します。9月末頃まで見られる秋のセミです。

園内 平成21年8月24日撮影 005

トケイソウ(トケイソウ科)

Passiflora caerulea

 3つに分かれた雌しべがアナログ時計の長針、短針、秒針のように見えることから時計草と名付けらたツル性の植物です。

花と緑のまちづくりセンター屋上庭園 平成21年9月8日撮影 006

スイフヨウ(アオイ科)

Hibiscus mutabilis '
Versicolor

'
 酒飲みに例えられています。漢字で書けば「酔芙蓉」。朝、白い花を咲かせ(素面)、午後になると徐々にピンクに変わり(ほろ酔い)、夕方から夜にかけてさらに赤くなって(泥酔)、翌朝にはしぼみます(二日酔い)。フヨウの園芸品種です。

花と緑のまちづくりセンター屋上庭園 平成21年9月11日撮影 007

ウスバキトンボ(トンボ科)
Pantala flavescens

 芝生の上をずっと飛び回ってなかなか止まらないトンボ。人が近くにいても平気です。毎年春になるとフィリピンから海を渡ってやってきます。学校のプールなどに産卵し、40日ほどで成虫となり、群れで北上します。秋になると全て死んでしまします。アカトンボとよく間違えられます。(背景は人の背中です。)

東芝生広場 平成21年9月16日撮影 008

ヨルガオ(ヒルガオ科)
Ipomoea alba

 夕方から咲き始め、朝にはしぼんでしまいます。ユウガオとも呼ばれますが、ウリ科の植物で別のものです。熱帯アメリカ原産のツル性植物で、白い花は薄暗くなってもよく目立ちます。

花と緑のまちづくりセンター屋上庭園 平成21年9月26日撮影 009

キンモクセイ(モクセイ科)
Osmanthus fragrans var. aurantiacus

 秋、朝夕が涼しく感じられるとどこからかキンモクセイの甘い香りが漂ってきます。中国南部原産のこの樹木は雌雄異株で、江戸時代に日本に入ったものは雄株であったため、実はなりません。
 明石市の市木に指定されています。

花と緑のまちづくりセンター・においの花園 平成21年10月19日撮影 010

アカシマサシガメ(サシガメ科)

Haematoloecha nigrorufa

 植木鉢を動かしたところ、赤いカメムシが出てきました。成虫越冬の準備をしていたのでしょうか。ふつうカメムシは植物の汁を吸いますが、サシガメは肉食です。このカメムシは地面を徘徊して、ヤスデなどを捕食するようです。

花と緑のまちづくりセンター 平成21年11月2日撮影 011


サルココッカ(ツゲ科)
Sarcococca confusa

 変な名前の植物ですが、学名は「肉質の液果」の意味だそうです。赤や黒の実がなりますが、食べてもおいしくないようです。早春に良い香りの花を付けます。

花と緑のまちづくりセンター・においの花園 平成21年11月9日撮影 012

スズメウリ(ウリ科)
Melothria japomica

 別名スズメノウリ、水辺を好むツル植物で、冬に1〜2cmの実を付けます。カラスウリに比べて小さいという意味とスズメの卵に見立てたという説も。はじめは緑色ですが灰白色に変わります。

桜堀 平成21年11月30日撮影 013

オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
Eucorysses grandis

 大きく美しいカメムシを見つけました。常緑樹の葉裏で越冬しているようです。体長は25mmほどもあり、直射光に当たるとショッキングピンクがかった輝きを放ちます。成虫で越冬するようです。

園内 平成21年12月1日 014

ハラビロカマキリ♀(カマキリ科)

Hierodula patellifera

 中型のカマキリで、太めなのが特徴です。成虫が見られる時期は普通11月までですが、12月中旬まで見られるのは希でしょう。樹上生活者で、木の幹などに卵(卵鞘)を産みます。写真は腹が太いため、産卵前のメスのようです。

県営駐車場 平成21年12月14日 015

ロウバイ(ロウバイ科)
Chimonanthus praecox

 花びらが蝋細工のようなことから名付けられました。ウメ(バラ科)ではありません。普通、早春に花を付けますが、ここではすでに10輪ほど咲いていました。今年の初見日です。


花と緑のまちづくりセンター(においの花園) 平成21年12月14日 016


ウラギンシジミ(シジミチョウ科)
Curetis acuta paracuta

 その名のとおり翅の裏側が銀色をしたチョウ。成虫で越冬します。暖かい日には日光浴をしている姿が時折見られます。今日は風がきつく寒い日でしたが、カラカネオガタマの葉に逆さまに止まっているところを見つけました。触っても逃げないようでした。

子どもの村 平成22年1月5日 017

ハシビロガモ(カモ科)
Anas clypeata

 名前のとおり、クチバシがスコップのように広がったカモです。プランクトンを水ごと丸飲みして、クチバシにあるブラシ状のものでこして食べるそうです。2羽でおいかけっこをするように水面をクルクル回っていました。クルクル回るのは水をかき混ぜプランクトンを浮かせるためです。

桜堀(下池) 平成22年1月15日 018
 
ウメ(バラ科)
Prunus mume

  春の便りがありました。西芝生広場の西側にあるウメのうちの1本(白梅)が5〜6輪開花しました。昨年も1月末頃に開花していますので、厳冬なのか暖冬なのかよくわかりません。しかし、春は着実に近づいているようです。

西芝生広場 平成22年1月29日 019
 
ウメ(バラ科)
Prunus mume

  春の便りの第2弾、コウバイ(紅梅)が開花しました。西芝生広場の西側にあるウメのうちの1本が6輪開花しました。昨日、神戸海洋気象台はウメの開花情報を発表しました。明石は神戸より少し早いようです。 

西芝生広場 平成22年2月5日 020
 
オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
Veronica persica

 春の便りの第3弾、オオイヌノフグリの花が咲きました。ヨーロッパ原産の帰化植物ですが、愛らしく、日本の春のイメージにマッチしているようです。しかし、イヌノフグリとは「犬の陰嚢」の意味で実の形がそれに似ていることから名付けられ、これはミスマッチのようです。
 

 桜堀 平成22年2月5日 021


マンサク(マンサク科)
Hamamelis japonica

 春の便り第4弾、マンサクの花が満開です。花弁がリボン状の黄色い花で、葉に先駆けて咲きます。撮影当日には満開だったので、もっと早くから咲き出したと思われます。春早く「まず咲く」、いっぱい花を着けるから「満作」が語源のようで、「豊年満作」とは関係ないようです。 
 

稲荷曲輪 平成22年2月18日撮影 022

 
鏡面の明石公園・剛ノ池

  2並びの日の朝は風が無く、剛ノ池は鏡のようで、周囲の樹木が映って大変綺麗でした。ヒドリガモの番がこちらに近づいていて、この後は鏡面では無くなました。

剛ノ池 平成22年2月22日撮影 023

 ニホンミツバチ(ミツバチ科)
Apis cerana japonica

  4月並の陽気に誘われて、ニホンミツバチが動き出しました。センター屋上のルッコラ(アブラナ科の葉野菜・ハーブ)の花を吸蜜していました。ニホンミツバチはセイヨウミツバチより体色が黒っぽいのですぐに見分けがつきます。

 花と緑のまちづくりセンター 平成22年2月25日撮影 024
 
フラサバソウ(ゴマノハグサ科)
Veronica hederaefolia

  直径が3〜4mmの小さな花。ほとんどの人は気づかずにとおり過ぎてしまいますが、よく見るとかわいい花です。ヨーロッパ、アフリカ原産の帰化植物で、オオイヌノフグリと同じ仲間です。花の大きさが違うことと葉に長い毛が多いことが大きな違いですが、花の形や色も微妙に違います。 

剛ノ池 平成22年3月1日撮影 025

 
サンシュユ(ミズキ科)
Cornus officinalis

  サンシュユの花が満開です。中国、朝鮮半島原産の樹木で、早春に花を咲かせる木の一つです。「さんしゅゆ」は中国名「山茱萸」の音読みで、「茱萸」はグミのこと。秋にはグミのような赤い実がなります。この実は滋養・強壮の生薬となります。宮崎県民謡「稗つき節」で「庭のさんしゅうの木…」と唄われています。

稲荷曲輪  平成22年3月5日 026

 
ヒメオドリコソウ(シソ科)
Lamium purpureum

  ヨーロッパ原産の1年生の帰化植物で、道端などに普通に見られます。樹林の下で一面に生えることもあります。日陰で生育すると葉は緑色であるが、日向の場合は赤紫色になる。日本に自生するオドリコソウは多年草です。
 

剛ノ池 平成22年3月7日撮影 027

ノジスミレ(スミレ科)
Viola yedoensis 

 スミレの仲間は日本では約50種もあり、似ているものも多いため、同定の難しい植物です。芝生の雑草のように生えていました。草刈りにめげずに咲いていました。 

野球場北 平成22年4月4日撮影 028


アカタテハ(タテハチョウ科)
Vanessa indica

 
 インドからオーストラリア、日本まで広く分布し、日本では成虫で越冬します。サクラが満開の暖かい日で、ひなたぼっこに出てきました。幼虫で越冬するものもあるようですが、この個体は翅が傷ついていたので、成虫で越冬したようです。 

桜堀 平成22年4月5日撮影 029

 
フナの遡上(コイ科)
Carassius spp.

 雨が降ると、桜堀の水が剛ノ池に流れ込みます。そうするとフナが集まってきて、遡上を開始します。産卵のためと思われますが、途中に滝があるため桜堀までたどり着けません。 観客がいないとアオサギが待ち構えています。 

剛ノ池 平成22年4月22日撮影 030

 
テマリカンボク(スイカズラ科)

Viburnum opulus f. sterile

 テマリカンボクが咲き始めました。 カンボクの品種で,日本原産です。枝先に大きな球状の花(手鞠)を付けます。白い装飾花だけですので実はなりません。オオデマリと似ていますが、葉が3裂するところが違います。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月6日撮影 031
 
ナニワイバラ(バラ科)
Rosa laevigata

 花と緑のまちづくりセンターの屋上庭園にあるナニワイバラが満開です。 中国、台湾原産の原種系のバラで、一重の大輪の花を多数咲かせます。トゲが大きく頑丈ですので気をつけましょう。(綺麗なバラには刺がある!) 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月6日撮影 032

 
アグロステンマ(ナデシコ科)
Agrostemma githago

 花と緑のまちづくりセンターではアグロステンマが満開です。ヨーロッパ原産の園芸植物。美しいピンクの大きな花で、草丈が高く茎が細いので、風になびいている姿は魅力的です。  

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月13日撮影 033
 
コアオハナムグリ(コガネムシ科)
Cetonia pilifera

 ハナムグリの仲間は花に潜って花粉や蜜を食べることから名付けられたようです。緑色や銅色の体に、白点を散りばめた小さなハナムグリで、体には、うぶげ状の細かい毛がたくさんはえています。
 写真はナニワイバラに潜っているところ。 

花と緑のまちづくりセンター屋上庭園 平成22年5月13日撮影 034
 
コメツブツメクサ(マメ科)
Trifolium dubium

 西芝生広場の芝生の間にコメツブツメクサが咲いています。あまりに小さい花で、目立ちませんが、よく見るとかわいい花です。芝生の雑草ですが、ヨーロッパ原産の帰化植物。シロツメクサ(クローバー)の仲間で、小さいことから米粒と名付けられました。 

西芝生広場 平成22年5月13日撮影 035
 
シオカラトンボ(トンボ科)
Orthetrum albistylum speciosum

 羽化直後のシオカラトンボ♂が見られました。翅がピカピカでいかにも羽化したてのように見えます。日本のトンボの最も普通種です。成熟すると白粉を帯びシオカラ色となります。メスは若いオスと同じような色で、ムギワラトンボと呼ばれることもあります。

藤見池 平成22年5月17日撮影 036

クレマチス(キンポウゲ科)
Clematis spp.

 
 屋上庭園では白の大輪のクレマチスが満開で、ハナムグリがたくさんきています。クレマチスはキンポウゲ科センニンソウClematis属の総称で、園芸用語としては、蔓性多年草のうち、花が大きく観賞価値の高い品種のものを指していうそうです。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月17日撮影 037

シャクヤク( ボタン科)
Paeonia lactiflora

 屋上庭園ではシャクヤクも咲いています。ボタンと似ていますが、ボタンは木本(樹木)であるのに対し、シャクヤクは草本です。このため冬は地上部が枯れてしまします。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月17日撮影 038

ツマグロヒョウモン(タテハチョウ科)
Argyreus hyperbius

  屋上庭園の通路でツマグロヒョウモンの交尾態が見られました。幼虫の食草はスミレ類で、野生のものだけでなくパンジーも食べるので都会のチョウとなっています。地球温暖化の影響で、北上していると考えられています。年に4〜5回発生し、11月頃まで見られます。♂と♀では違った種のようで、前翅の先(ツマ)が黒のがメスです。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年5月17日撮影 039

ニワゼキショウ(アヤメ科)
Sisyrinchium rosulatum

 ニワゼキショウの花が咲き出しました。北米原産の帰化植物です。花の形を見ているとアヤメ科とは思えませんが、葉や茎はアヤメやハナショウブのミニチュア版です。花色は白のほか、赤紫のものもあります。花は1日でしぼんでしまいます。

 桜堀 平成22年5月18日撮影 040

エゴノキ(エゴノキ科)
Styrax japonica

 下を向いたサクラのような花、エゴノキが満開です。果実には有毒のサポニンを含むため、昔は若い果実を石鹸として洗濯などに用いたり、魚の捕獲に使ったといわれています。雨上がりの日、たくさんのキムネクマバチが吸蜜に訪れていました。

桜堀 平成22年5月20日撮影 041

 
トウオガタマ(モクレン科)
Micheria figo

 トウオガタマの花が咲いています。 別名はカラタネオガタマ。中国原産で、バナナの香りがします。英名はそのものずばりのbanana bushです。 

花と緑のまちづくりセンター・においの花園 平成22年5月28日撮影 042
 
テイカカズラ(キョウチクトウ科)
Trachelospermum asiaticum

 テイカカズラの花が咲き始めました。ツル植物で、日当たりの具合で葉が大きく変異します。非常によい香りがします。和名は鎌倉時代の公家・歌人藤原定家に由来するようです。

園内 平成22年5月31日撮影 043


ソバ(タデ科)
Fagopyrum esculentum

 
 花緑センター前の剛ノ池畔にソバを播きました。1ヶ月少々で可憐な花が咲きました。ソバは痩せ地に強く、寒冷地でも育つことから、全国で重宝されてきました。右下はソバの実です。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年6月24日撮影 044

ネジバナ(ラン科)
Spiranthes sinensis var. amoena

 
 可憐なネジバナが咲き出しました。螺旋状に小さな花が付くことから「ネジレバナ」とも呼ばれ、日本全国に分布しています。日当たりのよい湿った、背の低い草地に育つことから、芝生の雑草として扱われることもあります。

 園内 平成22年7月2日撮影 045

イシガケチョウ(タテハチョウ科)
 
Cyrestis thyodamas

 イシガケチョウは翅(はね)の模様が、石垣のように見えることから「イシガキチョウ」とも呼ばれる南方系のチョウで、地球温暖化で北上していることが知られています。明石公園では初めて見ました。幼虫の食草はイヌビワです。

 花と緑のまちづくりセンター 平成22年7月2日撮影 046
 
アオスジアゲハ(アゲハチョウ科)
Graphium sarpedon

 剛ノ池周辺道路で、アオスジアゲハが吸水していました。 黒色の翅に青緑色の帯があり、この帯には鱗粉がなくパステルカラーに透き通っているそうです。幼虫の食草はクスノキ科の植物で、明石公園でもよく見かけます。

 剛ノ池周辺 平成22年7月16日撮影 047


オニヤンマ(オニヤンマ科)
Anotogaster sieboldii

 花と緑のまちづくりセンターのバックヤードにオニヤンマのオスがいました。日本最大のトンボで、明石公園でもよく見かけます。黄色と黒のツートンカラーはスズメバチと同じように、警戒色です。複眼が1点で接しているところがオニヤンマ科の特徴です。

 花と緑のまちづくりセンター 平成22年7月20日撮影 048

クマゼミ(カメムシ目セミ科)
Cryptotympana fucialis

 朝から賑やかに鳴いているクマゼミは、今年は場所により違うようですが、明石公園では発生が遅れているようです。この個体はオスですが、まだ鳴いていません。さらに金色の産毛が背面に密生していて、いかにも羽化直後を思わせます。羽化後数日間は鳴かず、産毛も数日でとれて真っ黒になります。セミの寿命は数週間と言われています。 

本丸下通路 平成22年7月26日撮影 049

ヨツスジトラカミキリ(コウチュウ目カミキリムシ科)
Chlorophorus quiquefasciatus

 ヤブガラシの花の蜜を吸いにきたヨツスジトラカミキリを見つけました。アシナガバチによく似たカミキリムシで、毒を持つハチに擬態することで、外敵から身を守っていると言われています。カミキリムシと気づかない人が多いようです。
 幼虫は朽ち木などに生息するので、朽ち木を美観上悪いとして切ってしまうとカミキリムシも減ってしまします。

本丸下通路 平成22年7月26日撮影 050

モミジアオイ(アオイ目アオイ科)
Hibiscus coccineus

 花緑センターの北側に真っ赤で派手な花が咲いています。北米原産で、葉の形がモミジのようなことから、モミジアオイと名付けられています。フヨウ属であることから、ハイビスカスやフヨウの花とよく似ています。1日花で夕方にはしぼんでしまします。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月1日撮影 051


フウセンカズラ(ムクロジ目ムクロジ科)
Cardiospermum halicacabum

 その名のとおり風船状の実がなるフウセンカズラです。ユニークな実ですが、花は小さく5ミリほどで愛らしいものです。実は最初は緑色をしていますが熟れると茶色くなります。涼しげで壁面緑化では人気です。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月6日撮影 052


オオスカシバ(チョウ目スズメガ科)
Cephonodes hylas

 ハチドリのようにホバリングしながら花の蜜を吸っているのはオオスカシバというガです。翅は透明で、昼間に活動するため、ガとは思われず、大きなハチと間違われることもあります。羽化直後の翅は灰白色の鱗粉で覆われているが、羽ばたくと脱落してしまうそうです。デュランタ’タカラヅカ’を吸蜜していました。幼虫の食草はクチナシ。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月6日撮影 053

ナガメ(カメムシ目カメムシ科)
Eurydema rugosa

 大きさは8-9mmの黒と赤の模様が目立つカメムシです。菜の花につくカメムシから、ナガメと名付けられました。アブラナ科植物の害虫として知られていますが、なかなか綺麗です。本来を外れて、シソ科のアップルミントの花に止まっていました。 

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月9日撮影 054

ミンミンゼミ(カメムシ目セミ科)
Oncotympana maculaticollis

 台風4号が通過した後、ミンミンゼミ♂が低いところに止まっていました。曇っていたためか、鳴かず、食事中でした。関東では多いミンミンゼミも関西では平地には見られず、山地にのみ生息すると言われていますが、明石には少ないながらも見られます。六甲山系に西の端が明石公園と言われるゆえんでしょうか。腹部が短く、翅が長いため、格好良く見えます。

 剛ノ池畔 平成22年8月12日撮影 055

ツクツクボウシ(カメムシ目セミ科)
Meimuna opalifera

 ツクツクボウシの♀を見つけました。このセミは秋のセミで10月頃まで見られます。明石公園の今年の初鳴きは8月13日でした。姿よりも鳴き声で有名ですが、こんな目立たない姿をしています。鳴いている♂は、近づくとすぐに逃げますが、♀はじっとしていました。 

桜堀畔 平成22年8月20日撮影 056

ハツユキカズラ(リンドウ目キョウチクトウ科)
Trachelospermum asiaticum ' Hatuyukikazura'

 
ハツユキカズラはテイカカズラの園芸品種で、斑入りの葉か人気で、寄せ植え、ハンギング、グランドカバーによく使われます。実を見ることは希ですが、花緑センターでは一昨年も実がなりました。
 変な実はキョウチクトウ科の特徴です。秋に2つに割れてタンポポの綿毛のような種子が出てきます。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月23日撮影 057

イチモンジセセリ(チョウ目セセリチョウ科)
Parnara guttata

 ヒャクジツコウ(白花)の花の蜜を吸いにイチモンジセセリがきていました。三角翼のジェット戦闘機のような姿ですばやく飛びます。日本全土に広く分布する普通種で、幼虫の食草はイネ科やカヤツリグサ科の植物で、イネの害虫とされています。後翅裏側に直線的に並ぶ銀色の紋が名前の由来です。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年8月23日撮影 058

クマゼミ、アブラゼミの集団羽化(カメムシ目セミ科)
Graptopsaltria nigrofuscata

 秋が間近で、セミの季節も終わりかけていますが、クマゼミとアブラゼミの羽化殻が密集しているところを見つけました。イヌビワの葉裏に固まって付いていました。画面には21個体が映っています。これは一晩でできたものではなく、今年の夏は大雨のあとから始まり、夏にはほとんど降らなかったことから、次々と羽化したものが雨で落とされず、ずっと付いていたものと思われます。

園 内 平成22年8月30日撮影 059

ナナフシモドキ(ナナフシ目ナナフシ科)
Baculum irregulariterdentatum

 花緑センター屋上でナナフシを見つけました。木の枝に擬態していて見つけにくいものですが、トケイソウの葉の上に移動させて写真に撮りました。昼間はじっとしていて、夜に葉を食べていると思われます。エダナナフシ(Phraortes illepidus)に似ていますが、触角が短いことで区別できます。ナナフシモドキと呼ばれますが、いわゆる普通のナナフシです。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年9月2日撮影 060


サトクダマキモドキ(バッタ目キリギリス科)
Holochlora japonica

 花緑センターのバックヤードにサトクダマキモドキのメスが現れました。和名のクダマキとはクツワムシの別名で、里に住むクツワムシに似たキリギリスの仲間となります。写真は♀で、上に反り返った鎌状の産卵管が見られますが、これで木の枝を裂いて卵を産み付けます。11月頃まで見らてます。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年9月17日撮影 061

カラスノゴマ(シナノキ科)
Corchoropsis tomentosa

 一風変わった花を見つけました。黄色で、直径は2cm弱、花の中央に飛び出しているものは雄しべでなく、仮雄しべで、5個あります。雄しべは別に10〜15個あるそうです。仮雄しべの役割は何なのでしょうね。

園 内 平成22年9月29日撮影 062

ヒヨドリジョウゴ(ナス科)
Solanum lyratum

 花弁を反り返らせたかわいい花を見つけました。ヒヨドリがこの実を好むということから名付けられたそうですが、そうでもないようで、ソラニンを含むため人間は食べられません。8月〜9月に咲くとされていますが、10月中旬に咲いているのは異常気象のせいでしょうか。

園 内 平成22年10月14日撮影 063

クロコノマチョウ(チョウ目タテハチョウ科)
Melanitis phedima oitensis


 藪の中に止まったチョウを見つけました。クロコノマチョウの秋型です。昼間はあまり飛び回らず、薄暮時には活発に飛び回るそうです。止まった姿は枯れ葉にそっくりです。

園 内 平成22年10月18日撮影 064

アサギマダラ(チョウ目タテハチョウ科)
Parantica sita


 フジバカマを吸蜜するチョウを見つけました。長距離移動することで有名なチョウで、台湾、中国本土でも確認されています。毒蝶としても有名です。これから南へどこまで移動するのでしょう。

園 内 平成22年10月19日撮影 065

マユタテアカネ♂(トンボ目トンボ科)
Sympetrum eroticum eroticum

 公園の池の鉄筋の柵でなわばりを張るトンボを見つけました。アカトンボ(アカネ属)のトンボで、やっと秋が来た感じがします。未熟なときは黄褐色ですが、涼しくなって成熟すると真っ赤になります。

園 内 平成22年10月19日撮影 066

チェリーセージ(シソ科) Salvia microphylla

 ハーブの1種で、サルビア・ミクロフィラが学名ですが、花の色からチェリーセージと呼ばれることが多いようです。メキシコ原産で、春から秋11月頃まで咲き続けます。暖かいところでは冬を越し、低木となります。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年10月26日撮影 067

ホトトギス(ユリ科) Tricyrtis hirta

 ホトトギスと言っても鳥ではありません。花の模様が鳥のホトトギスの胸の斑紋に似ているとして名付けられました。日本産のホトトギス属の植物は学説によって10種から19種あり、園芸種もあるため、ホトトギス属とした方が本当かもしれません。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年10月26日
撮影068

ミゾソバ(タデ科) Persicaria thunbergii var. thunbergii

 金平糖のような花が群生しています。湿地に生える植物で、溝に生え葉がソバに似ていることが名前の由来です。茎や葉にはトゲがあります。花弁に見えるものは萼で、花弁はありません。

園 内 平成22年10月26日
撮影 069

オオアオイトトンボ♂(トンボ目アオイトトンボ科) Lestes temporalis

 金属緑色の綺麗なトンボです。アオイトトンボより大型で、細身です。樹木が覆い被さった池などを好み、木の枝に産卵します。孵化した幼虫はそのまま水面へ落下します。樹皮に産卵するため♀の産卵管は巨大です。

園 内 平成22年10月26日
撮影 070

ジョロウグモ(クモ目アシナガグモ科) Nephila clavata

 大きな網を張ったジョロウグモのメスを見つけました。大型のクモでメスでは体長は17-30mmです。オスは小型で、交尾の際にはメスに食べられてしますことがあるそうです。このため、メスが食事中か脱皮直後に交尾をすることが多いそうです。漢字で書けば女郎蜘蛛、なぜ女郎なのか判りません。

園 内 平成22年11月1日
撮影 071

シロカネイソウロウグモ(クモ目ヒメグモ科) Argyrodes bonadea

 ジョロウグモの巣に居候しているクモです。自分では網を張らずに、ジョロウグモの網に掛かった小さな獲物を食べています。体長は2〜3mmと非常に小さく、ジョロウグモが餌にしない小さな昆虫が対象です。腹部が仁丹のようで、日の光を受けるときらきら輝きます。

園 内 平成22年11月1日
撮影 072

サザンカ(ツバキ科) Camellia sasanqua

 サザンカの花が咲き始めました。童謡「たきび」で有名ですが、たき火が恋しくなる季節に咲くため、ピッタリの歌だと思います。しかし、ツバキとともにチャドクガが発生することがあります。毒針毛は幼虫、蛹、成虫全てにあり、抜けた毛が木に残っていることがあるため、あまり近づかない方が無難でしょう。

園 内 平成22年11月19日撮影 073


コカマキリ(カマキリ目カマキリ科) Statilia maculata

 木枯らしが吹く中で、コカマキリのメスを見つけました。全身が茶褐色の小型のカマキリで、オスはメスよりさらに小型です。このメスは寒くなってもまだ産卵が終わっていないようです。ソメイヨシノの幹にいたものを見つけましたが、幹の模様に隠れように、横向きに止まっていました。明石公園には4種のカマキリが生息していますが、最も個体数が少ないと思われます。

 園 内 平成22年11月22日撮影 074

ヒイラギ(モクセイ科) Osmanthus heterophyllus

 ヒイラギが満開となりました。ヒイラギは漢字では「柊」、キンモクセイより淡い、良い香りがします。葉には鋭いトゲがあり、節分の夜にヒイラギにイワシの頭を刺して門戸に飾ると邪気を払うとされています。ところがこの写真のヒイラギにはトゲがありません。ヒイラギは大木となると葉のトゲがなくなり、丸くなります。まるで人のようですね。

 園 内 平成22年11月25日
撮影 075

紅葉のイロハモミジ(カエデ科) Acer palmatum

 別名はイロハカエデ。カエデは蛙の手の意味で、葉が掌状に5〜9裂することに由来します。モミジは紅葉の代表種であることから名付けられました。また、タカオモミジとも呼ばれ、京都の紅葉の名所、高尾山にちなんでいます。順光での撮影より、逆光では葉を透過した光でより赤さが増します。試してみてはいかがですか。

桜 堀 平成22年11月25日撮影 076

ノジギク(キク科) Chrysanthemum japonense

 兵庫県花ノジギクが満開です。県では「県花のじぎくの里づくり事業」として苗を配布しています。この事業で配布されたものが、花緑センターで毎年花を咲かせています。黄色やピンクの花もありますが、イエギクとの自然交雑との見かたもあります。茎の基部は倒れて上部が斜上(いわゆる暴れ)することが多く、夏場に刈り込んで背丈を低くすることが綺麗に咲かせるコツのようです。斜面地では自然と懸崖状になります。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年11月25日撮影 077


イヌビワの黄葉と実(クワ科イチジク属) Ficus erecta

 イヌビワが黄葉していますひじょうに薄い葉は光に透かすともっと綺麗です。その中央に実がなっていました。実と言っても本当は雄花です。イチジクの仲間ですので、雌花の場合は食べるイチジク(偽花と言います)となりますが、イヌビワの雄花も実のような形をしています。雌花をもっと大きくて、黒く熟すと食べられます。雄花が赤くなって、コントラストがとても綺麗でした。

剛ノ池 平成22年11月27日撮影 078


ヨコヅナサシガメ幼虫集団越冬(カメムシ目サシガメ科)
Agriosphodrus dohrni

 ちょっと気持ち悪いですが、ヨコヅナサシガメ幼虫の集団越冬です。何匹集まっているのでしょうね。幼虫も成虫も肉食です。毛虫などを長い口吻で突き刺し、体液を吸います。越冬と言っても暖かい日に歩き出し、イラガの繭を突き刺して蛹の体液を吸うこともあるそうです。中国大陸からの帰化昆虫、すなわち外来種ですが、いわゆる益虫ですので、どうすればいいのでしょうか。刺されるとかなり痛いそうですので触らないよう気をつけましょう。

 剛ノ池 平成22年11月27日
撮影 079

キチジョウソウ(ユリ科キチジョウソウ属)

Reineckea carnea

 落ち葉の下に、隠れるように咲いている花を見つけました。花が咲くと縁起が良いことから「吉祥草」と呼ばれています。写真は落ち葉を取り去り、株元をかき分けて撮影したもので、近くには赤い実もありました。こんなに隠れていて、どんな昆虫が受粉させるのでしょうか。上部の花は雄花で雄しべだけですが、下部は両生花で、長い雌しべが見えます。

園 内 平成22年11月29日撮影 080

ワタ(アオイ科ワタ属)
Gossypium arboreum

 センターの屋上庭園でワタが実っていました。ワタは木綿の材料で、原料作物ですが、アオイ科の植物で美しい花を咲かせます。実は種子を覆うワタがおもしろく園芸植物としても栽培されています。しかし、実れば収穫してしまいますので、ここで見られる時間は限られているようです。時期的にも終わりに近づきました。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年12月 6日撮影 081

落ち葉の道

 園路に落ち葉が溜まっていました。歩くとカサカサと楽しそうな音がします。初冬の季節を感じました。全ての道を掃除しなくても、明石公園にこんな道もあってもいいのではないでしょう。落ち葉はアベマキが主です。

園 内 平成22年12月14日撮影 082

ロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属) Chimonanthus praecox

 今年もロウバイの花が咲き始めました。数日前から咲いているようで、十数輪が咲いていました。以前は1月に咲き出したように思いますが、最近は12月中旬に咲き出すようです。ただし、毎年、最初に咲く木は同じ木です。

花と緑のまちづくりセンター(においの花園) 平成22年12月14日撮影 083

クチナシの実(アカネ科クチナシ属) Gardenia jasminoides

 6月頃に、良いにおいの白い花を咲かせるクチナシですが、実は赤黄色でこんな形をしています。実の先端に萼片のなごりが6本あることが特徴的です。また側面にはそれにつづくはっきりした稜が突き出ています。この実にはカロチノイドの一種が含まれ、サフランと同じように料理用の黄色の着色料として用いられます。

県立図書館前 平成22年12月16日撮影 084

ユリカモメ(チドリ目カモメ科) Larus ridibundus

 剛ノ池でユリカモメにパンが投げ与えられていました。群れをなして、パンを空中でキャッチしていました。実にうまいものです。しかし、空中衝突はしないのでしょうか。キャッチできなくで水に落ちたパンはヒドリガモがねらっていますが、水面で待ち受けるユリカモメにほとんど取られていました。

剛ノ池 平成22年12月20日撮影 085

ホソバヒイラギナンテン(メギ科ヒイラギナンテン属) Mahonia fortunei

 ホソバヒイラギナンテンの花が咲いています。ヒイラギナンテンと違って葉が細く、トゲは痛くありません。花の時期も春と違って、12月頃に咲きます。ところが、これと似たものにナリヒラヒイラギナンテン(マホニア・コンフーサ)Mahonia confusaがあります。その違いがよくわかりません。どちらかと思うのですが、ひょっとしてこれらとは違うものかもしれません。園芸の世界は難しいですね。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年12月28日撮影 086

ウンナンソケイ(モクセイ科ソケイ属) Jasminum primulinum

 ウンナンソケイの花が咲き出しました。通常3〜5月に咲きますが、ちらほらですが、咲き始めました。ヒマラヤ原産の常緑半つる性で、オウバイに似ていますが、オウバイは落葉ですので区別できます。

花と緑のまちづくりセンター 平成22年12月28日撮影 087

葉痕と冬芽

 寒い冬には樹木は葉を落とし、死んだようになっていますが、どっこい春の準備をしています。葉が落ちた痕(葉痕)には維管束の痕が残り動物の顔のように見えることがあります。その上には冬芽が動き出しています。あなたは何に見えますか。
 上2枚:バイカウツギ
Philadelphus satsumi(アジサイ科バイカウツギ属)
 左下:アカメガシワ
Mallotus japonicus(トウダイグサ科アカメガシワ属)
 右下:カシワバアジサイ
Hydrangea quercifolia(アジサイ科アジサイ属)

花と緑のまちづくりセンター 平成23年1月6日撮影 088

スズメ(スズメ目スズメ科) 
Passer montanus

 スズメがいました、近づいても逃げないため、アップで写真に撮れました。スズメは人家の近くにいる鳥として知られていますが、最近は減っていると言われています。原因はいろいろ言われていますが、人家の密封性が高くなったのが大きな原因でしょうか。明石公園でもあまり見かけないようですね。

剛ノ池 平成23年1月9日撮影 089

テイカカズラの実(キョウチクトウ科テイカカズラ属)
Trachelospermum asiaticum

 テイカカズラは常緑のツル性低木で、変わった実がなります。熟すと縦に裂け目ができて、白い長い綿毛があり、風で飛ばされます。公園内にテイカカズラはあちこちにありますが、実を見るのは希です。

剛ノ池 平成23年1月9日撮影 090

ジョウビタキ♀(スズメ目ツグミ科) 
Phoenicurus auroreus

 ジョウビタキの♀がいました。クリクリッとしたかわいい眼をしています。センターの周りでなわばりを張っていて、いろいろポーズを取ってくれます。人に対する警戒心は薄いそうですが、異性個体や鏡に映った自分の姿にも攻撃する激しさを持っているそうです。冬鳥で都市公園でもよく見られるそうです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年1月20日撮影 091

カオマダラクサカゲロウ(アミメカゲロウ目クサカゲロウ科) 
Mallada desjardinsi

 この寒さの中、緑色の昆虫がイチョウの枝に止まっていました。ユニークな複眼をしています。クサカゲロウの1種で、冬も緑色のままであることから、カオマダラクサカゲロウとしましたが、ヤマトカゲロウChrysoperla nipponensisかもしれません。幼虫はアブラムシを食べ、成虫はアブラムシの出す甘露を食べています。アブラムシのいない冬は何を食べているのでしょう。

市立図書館前 平成23年1月24日撮影 092

ニホンズイセン(ヒガンバナ科スイセン属) 
Narcissus tazetta var.chinensis

 スイセンの花が咲き出しました。まだわずかですが、冬の光を浴びて輝いていました。淡路島の灘黒岩水仙卿は今が見ごろだそうです。このスイセンはニホンズイセンで、ニホンの名前はありますが、地中海原産の帰化植物です。室町時代以前に中国から入ったとされています。有毒植物です。

園内 平成23年1月24日撮影 093

ホトケノザ(シソ科オドリコソウ属) 
Lamium amplexicaule

 まだ寒風が吹く中、ホトケノザが咲き始めていました。ピンクのかわいらしい小さな花です。本来は直立しますが、温度が足りないか、栄養状態が悪いからか傾いたままとなっています。春の七草にホトケノザがありますが、これはコオニタビラコという植物のことです。食べられませんので気をつけてください。

園内 平成23年1月31日撮影 094

コウバイ(バラ科サクラ属) Prunus mume


 最近の暖かさでコウバイ(紅梅)が開花しました。西芝生広場の西側にあるウメのうちの1本が5輪咲いていました。神戸海洋気象台のウメの開花は2月3日だったそうです。なお、昨年の生きもの情報では、明石公園の同所のコウバイは2月5日に掲載しています。

西芝生広場 平成23年2月8日撮影 095

イオノプシディウム(アブラナ科) Ionopsidium acaule


 直径1cmほどの小さな花が咲いています。こぼれ種子でも増えるほど強く、雑草化しているところもあるそうです。花期は10月から3月頃と花の少ない時期に咲いてくれます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年2月10日撮影 096

ホワイト・バレンタイン −雪の明石公園−

 バレンタイン・デーの今日、昼頃から明石では雪が降り始めました。まもなく一面真っ白になり、子供たちは大喜びで、雪だるまを作っていました。セグロセキレイも寒そうでした。

西芝生広場 平成23年2月14日撮影 097

クリスマスローズ(キンポウゲ科クリスマスローズ属) Helleborus spp.


 花緑センターではクリスマスローズが見頃です。クリスマスの頃には咲かないで、春に咲くのにクリスマスはおかしいと思われるでしょう。クリスマスローズはイギリスで品種改良されたもので、イギリスのクリスマスの頃に咲くことからこの名前が付けられましたが、日本の園芸市場では同属の他の品種もクリスマスローズとして出回っていることから混乱しています。花弁に見えるところはガク片のため、長く楽しめます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年3月17日撮影 098

ラッパズイセン(ヒガンバナ科スイセン属) Narcissus pseudo-narcissus


 西ヨーロッパ原産のスイセンで、花の内側の花被片がラッパのように突き出ているのが特徴です。元の品種は花全体が黄色ですが、多くの品種が作られているため、品種名は判りにくいようです。イギリスでは日本のサクラのように春はラッパズイセンの黄色に染まるそうです。一度見たいものです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年3月18日撮影 099
ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科) Mazus miquelii

 千畳芝の近くでかわいらしいムラサキサギゴケが群生して咲いていました。鳥のサギのような花で、匍匐茎で広がることからこの名があります。本州、九州の田んぼのあぜなどに生える多年草で、日当たりの良い湿ったところを好みます。ここの群生地はソメイヨシノの木の下なので、花見のシートの下敷きになってしますと思われます。
※明石公園の生きもの情報もこれで100枚目となりました。今後もより多くの情報を発信したいと思っています。また、過去の情報については検索し易いシステムを考えます。

千畳芝 平成23年3月22日撮影 100
ユキヤナギ(バラ科) Spiraea thunbergii

 ユキヤナギの花が咲き始めました。まだ、少しですが、しばらくすると株全体が真っ白になります。白い噴水や雪が積もったようとだと表現する人もいます。日本原産ですが、園芸植物として大量に栽培されていて、公園にも多数植えられています。秋に刈り込まれると花が少ししか咲きませんので、刈りこみ時期に気をつける必要があります。
※3月末になり、様々な花が咲き出しました。次々と紹介したいと思っております。

桜堀 平成23年3月24日撮影 101

キュウリグサ(ムラサキ科キュウリグサ属) Trigonotis peduncularis


 アジア各地に分布する1年生の草本で、少し湿った道端などに生え、日本各地で生育しています。和名は葉をもむとキュウリのような匂いがすることからつかられました。花は2mm程度でひじょうに小さいのですが、ワスレナグサによく似ています。花序はゼンマイ状に巻き込んでおり、しだいに伸びて長くなります。

桜堀 平成23年3月24日撮影 102

ハナニラ(ユリ科) Ipheion uniflorum


 花緑センターの屋上庭園でハナニラが咲き始めました。メキシコから南米原産の球根植物で、名前のとおり葉からネギやニラのような匂いがしますが、ニラとは別の仲間です。有毒植物では無いようですが、食べてもおいしくないそうです。白色から淡い青の花は清楚な感じがします。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年3月24日撮影 103

ボケ(バラ科) Chaenomeles speciosa

 屋上庭園では真っ赤なボケの花が満開です。中国大陸から平安時代に帰化した植物で、和名は実がウリ似ているため、木になる瓜「木瓜(もけ)」が転じたものとされています。人間のボケではありませんのでお間違いなく。葉より先に花が咲き、白から赤まで様々な品種があります。種小名の speciosaは美しいという意味です。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年3月24日撮影 104

シダレヤナギ(ヤナギ科) Salix babylonica

 外堀のシダレヤナギが開花し始めました。奈良時代に中国から持ち込まれたとされ、水辺を好む植物です。雌雄異株ですが、雌株は非常に少なく、見られるものは全て雄株といっていいでしょう。写真の花も当然、雄花となります。

外堀 平成23年3月28日撮影 105
モンシロチョウの交尾(チョウ目シロチョウ科)  Pieris rapae

 花緑センター屋上庭園のキッチンガーデンでは、野菜類を植えています。暖かくなり、モンシロチョウが飛び始めました。1頭を見つけ、写真に撮るために追いかけていると、止まっている♀を見つけすぐに交尾しました。モンシロチョウはアブラナ科の植物を食草としているため、農業では害虫とされていますが、最近は無農薬の目印にされることもあるようです。畑や公園で普通に見られるチョウですが、日本在来種ではなく、奈良時代に中国から移入されたそうです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月4日撮影 106

シダレザクラ(バラ科) Prunus pendula

 明石公園のソメイヨシノはまだ開花していないようですが、桜堀のシダレザクラは満開でした。毎年早く咲き、あまり知られていないこともあり、花見の人もまばらでした。昨年は3月16日に蕾が膨らんで、咲く寸前で、19日に開花しました。今年は3月31日には咲いていてたので、昨年より2週間程度遅かったと思われます。シダレザクラはいろいろな系統があり、学名も混乱していて、どれが正解か判りません。一応古くからのザクラ属Prunusとしました。

桜堀 平成23年4月4日撮影 107

アオキ雌花(ミズキ科) Aucuba japonica

 アオキの雌花がひっそりと咲いていました。目立たない花ですが、じっくり見るとなかなかかわいいものです。アオキは日本原産の植物で、森林の林床に生育しています。このため明石公園でも日陰となるところではよく育っているようです。雌雄異株で、秋には赤い実がなり、小鳥たちの食糧になっています。

桜堀 平成23年4月7日撮影 108


ヤハズエンドウ(マメ科ソラマメ属) Vicia angustifolia

 別名の「カラスノエンドウ」がよく知られています。オリエントから地中海原産の植物で、日本では畑は路傍の雑草となっています。かつては作物として栽培された歴史があり、このため若芽や若い豆果は食用となります。ヤハズの名は小葉の先端がくぼみ、弓矢の弦を受ける部分(矢筈)状になっていることが由来で、近縁のスズメノエンドウやカスマグサとの区別点となっています。

薬研堀 平成23年4月7日撮影 109

スイセンの原種(ヒガンバナ科スイセン属) Narcissus bulbocodium


 花緑センターで変わったスイセンが咲きました。とてもスイセンと思えない花ですが、地中海原産の原種のスイセンの1種とされています。花弁の部分はほとんど目立たず、ラッパ状の副花冠だけが目立ち、どの姿から「ペチコートスイセン」(英名 Hoop petticoat daffodil)とも呼ばれています。
なお、スイセンはユリ科として知られていましたが、最近はヒガンバナ科に分類されています。


花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月7日撮影 110

ゲンペイモモ(バラ科サクラ属) Prunus persica "Versicolor"


花緑センターの屋上庭園ではゲンペイモモが満開です。1本の木に紅と白の花を咲き分けことから、源平合戦に例えてこの名が付けられたのでしょう。紅、白以外にピンク(本当の桃色)も混じって見事なものです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月18日撮影 111


キクモモ(バラ科サクラ属) Prunus persica 'Stellata'


 花緑センターの屋上庭園のゲンペイモモの隣では、キクモモが満開となりました。江戸時代に中国北部から渡来し観賞用に品種改良されたもので、花が菊の花のように見えることから名付けられたようです。サクラもいいですが、モモもいいもんですよ。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月18日撮影 112

ヤマブキ(バラ科ヤマブキ属) Kerria japonica


 花緑センター北側の稲荷曲輪下では、ヤマブキが満開です。現在、ヤマブキのほとんどは八重咲きですが、ここのものは一重で大輪です。八重の方が人気があると思われているようですが、一重も風情があって良いですね。

園内 平成23年4月18日撮影 113

ボリジ(ムラサキ科) Borago officinalis


 屋上庭園でボリジが咲いています。地中海沿岸原産のハーブで、美しいブルーの花は印象的です。サラダ等にされますが、民間薬としても使われています。サラダにするのに毛が多すぎるように思われます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月19日撮影 114

ナナホシテントウ(コウチュウ目テントウムシ科) Coccinella septempunctata


カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)がたくさん生えているところにアブラムシが大発生しています。ナナホシテントウはこのアブラムシが餌としています。このため、何回か探しに来たのですが、今年は寒さで発生が遅れてたようです。本日見つけたのは成虫でなく、幼虫ばかりでした。ちなみに幼虫も成虫も肉食で、写真の幼虫はお食事の最中でした。チョコマカと動くので写真に撮りにくいのですが、食事中はじっとしてくれました。

武蔵の庭園 平成23年4月19日撮影 115

シャガ(アヤメ科アヤメ属) Iris japonica


 サービスセンター西館では1株だけですが、シャガが咲いていました。少し日陰の湿った土地を好みます。このため、薄暗いところで見るシャガは一段と華やいで見えます。シャガの種小名はjaponicaで日本産と思われがちですが、かなり古く中国から帰化したものです。またシャガは三倍体のため種子ができません。栄養繁殖のみで増えてきたものです。

サービスセンター西館 平成23年4月25日撮影 116

ラミウム・ガレオブドロン(シソ科オドリコソウ属) Lamium galeobdolon


 屋上庭園の片隅で、黄色のオドリコソウが咲いています。オドリコソウの名は、花の形が扇子を持って菅笠をかぶった踊り子に見えることから名付けられてたもので、日本産のものは白またはピンクの花色であるのに対し、黄色のものはヨーロッパから西アジアにかけて分布する種で、園芸種として扱われています。少し湿った半日陰の土地を好むようです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年4月26日撮影 117

カリン(バラ科ボケ属) Chaenomeles sinensis


 カリンの花が咲いています。秋に実るカリンの実はご存じの方が多いようですが、ピンクのかわいらしい花が咲きます。原産地は中国東部で、いつ日本に入ったのかは不明ですが、カリン酒(果実酒)もできます。花も実も楽しめ、食用にもなるとても有用な樹木です。

稲荷曲輪 平成23年4月26日撮影 118

カロライナジャスミン(マチン科ゲルセミウム属) Gelsemium sempervirens

 花緑センター北側の剛ノ池のフェンスは、カロライナジャスミンの黄色に染まっています。北米原産の常緑ツル性の低木で、フェンスのどの緑化にはうってつけの植物です。サウス・カロライナ州の州花になっています。ジャスミンの名前がついていますが、ジャスミンティーのジャスミンとは全くの別種で、有毒植物ですので気をつけてください。ただし、食用にしない限り中毒を起こすことはないそうですので、念のため。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年5年1日撮

キムネクマバチ(ミツバチ科クマバチ属) Xylocopa appendiculata circumvolans


 花緑センター屋上庭園のボリジにキムネクマバチが吸蜜に来ていました。クマバチといえばどう猛なハチと思われがちですが、スズメバチと違ってひじょうに温厚で、オスは針がないため刺すことはなく、メスは毒針を持つが刺されても重症に至ることは少ないとされています。誤解の原因はTVアニメの「みなしごハッチ」や「ミツバチマーヤの冒険」などとされています。北海道から九州まで広く分布する単独生活のハチで、枯れ木に巣穴を掘り、中に蜜を花粉を集めて産卵します。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年5月2日撮影 120

ルピナス(マメ科ルピナス属) Lupinus sp.


 屋上庭園では巨大なルピナスが満開です。花穂の長さが60cmにもなっています。ルピナス属の植物は北アメリカ西部を中心に、南アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸に200種以上が分布しますが、このルピナスがどの種か、園芸種か判りませんが、巨大な花穂から、ラッセル・ルピナスの1品種ではないかと思われます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年5月10日撮影 121

バイカウツギ(アジサイ科バイカウツギ属) Philadelphus satsumi


 においの花園でバイカウツギが雨の中ひっそりと咲いていました。本州〜九州の山地に自生する落葉低木で、古くから庭木や生け花の花材として親しまれています。純白で清楚な感じのする花で、よいにおいが特色です。日本のほか、南東ヨーロッパから小アジア、アメリカ大陸原産のものもあります。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年5月12日撮影 122

シラン(ラン科シラン属) Bletilla striata


 シランの花が咲き始めました。漢字で書けば紫蘭、「そんなの知らん」ではありません。ラン科植物には珍しく、日向でも育ち、庭にも植えられます。極めて丈夫で、半日陰から日向まで適応し、乾燥にも過湿にもよく耐えます。日本、台湾、中国原産の地生ランですが、日本の野生のものは準絶滅危惧種にしていされています。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年5月12日撮影 123

コナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属) Lysimachia japonica


 コナスビの黄色い花がひっそりと咲いていました。ナスの名前がありますが、ナス科ではなくサクラソウ科の多年草です。果実の形がナスに似るのでこの名が付けられました。日本各地の平地から山地の道ばたや畑に生える普通種で、公園内でも各地で見られますが、それほど多くはありません。花に止まっているのは小さなハエの仲間です。

園内 平成23年6月5日撮影 124

アカホシテントウ(コウチュウ目テントウムシ科) Chilocorus rubidus


 稲荷曲輪のウメに、アカホシテントウの蛹が集団でついていました。成虫も幼虫も肉食で、アブラムシを食べるため、いわゆる益虫ですので、少しのキモさは我慢してください。成虫で越冬し、産卵されたものが幼虫となり、アブラムシを食べて蛹となったものが羽化して、その抜け殻(羽化殻)が残っています。羽化直後の黄色い成虫も見られます。1〜2日で赤いビロードのような成虫となるでしょう。しかし、蛹が集団でいる理由はよくわかりません。

稲荷曲輪 平成23年6月6日撮影 125

マダラアシゾウムシ(コウチュウ目ゾウムシ科) 
Ectatorhinus adamsii

 アカボシテントウがいたウメにマダラアシゾウムシが止まっていました。凸凹の体に迷彩色のようなまだら模様があります。脚にはその名の通りの模様があり、とてもわかりやすい。体長は2cm弱で、クヌギやコナラなどの新芽を食べるとされています。樹液にも集まるそうです。以外とかわいい目をしていますね。

稲荷曲輪 平成23年6月9日撮影 126

キタキチョウ(チョウ目シロチョウ科) Eurema mandarina


 屋上庭園でキタキチョウを見つけました。以前はキチョウと呼んでいたのですが、2005年にキチョウとキタキチョウに分類され、本州にいるものはキチョウではなくキタキチョウとなりました。キチョウ(E.hecabe)は南西諸島だけに、キタキチョウは本州から南西諸島に分布します。食草はネムノキ、ハギ類などマメ科の植物で、成虫は年に5、6回発生し、成虫越冬も行います。草原や畑、道端や市街地、公園などに分布するごく普通種です。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年6月14日撮影 127

ヘメロカリス(ワスレグサ科(ユリ科)) Hemerocallis


 陸上競技場東側のユキヤナギの間にヘメロカリスが咲いています。レモンイエローの鮮やかな花が、少し薄暗いところで目立ちます。ヘメロカリスは、明石公園にもあるヤブカンゾウやユウスゲ、ノカンゾウ等日本原産、中国、東南アジア原産種を元に育種された園芸品種です。主にアメリカで改良されたものが、逆輸入された形になっています。花はアサガオと同じで、1日花ですが、次々と咲きますので長く楽しめます。

園内 平成23年6月23日撮影 128

アメリカデイゴ(マメ科デイゴ属) Erythrina crista-galli


 西芝生広場の北側にアメリカデイゴの木が1本あります。満開に近く咲いています。南アメリカ原産の落葉樹で寒さに弱いのですが、広場の北側には城と他の樹木があり北風を防いでいるようです。花期は6月〜10月ですが、温度さえあれば咲いているようで、霜が降りる頃に落葉とともに開花が終わるようです。しかし咲く花の量は6〜7月が圧倒的に多いようです。メキシコでは花をサラダや煮物に使うらしいですが、蜜をなめたところ苦かったのを覚えています。花の色を見てもあまり食べられそうには思えません。

西芝生広場 平成23年6月24日撮影 129

ヒメアカホシテントウ(コウチュウ目テントウムシ科) 
Chilocorus kuwanae

 アカホシテントウがたくさんいたウメの木に、交尾中のヒメアカホシテントウがいました。アカホシテントウより小型で4mm前後しかありません(アカホシテントウは6〜7mm)。また、赤い斑点 はアカホシテントウが半透明の幕に覆われたような感じであるのに対して、赤い丸で小さく明瞭です。幼虫・成虫とも肉食で、カイガラムシを食べます。

稲荷曲輪 平成23年7月3日撮影 130

カサブランカ(ユリ科ユリ属) Lilium 'Casa Blanca'

 屋上庭園ではカサブランカの真っ白な大きな花が満開です。濃厚な甘い香りを楽しむことができます。カサブランカは、ヤマユリなどの日本原産のユリを幕末にオランダに持ち出され品種改良されて、日本に再度持ち込まれた、いわゆる逆輸入のユリです。「オリエンタル・ハイブリット」とも呼ばれています。ユリの仲間では最大級の大輪の花を咲かせます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年7月15日撮影 131

オニユリ(ユリ科ユリ属) Lilium lancifolium


 明石城の石垣にオニユリが咲き始めました。中国、朝鮮半島、日本に自生する植物で、日本全国で普通に見られますが、鱗茎(百合根)を食用とするため中国から渡来し、栽培品が野生化したものと考えられています。3倍体であるため種子はできません。替わりに葉腋にムカゴができ、栄養繁殖します。

園内 平成23年7月22日撮影 132

ジニア(キク科ジニア属) Zinnia elegans 'Envy'

 屋上庭園ではジニアの新しい品種が咲いています。ジニアはメキシコ原産の古い園芸植物で、日本では百日草の名前で知られていました。最近では様々な品種が造られ、花色も豊富になってきて、ジニアで知られるようになりました。この花はかなり新しい品種で緑色の花です。草花の育種では黒と緑が大変難しいとされていました。上品な緑ですね。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年7月22日撮影 133
シオヤアブ(ハエ目ムシヒキアブ科) Promachus yesonicus

 花壇のマツバギクの花にシオヤアブが止まっていました。このアブは他の昆虫を捕らえてその体液を吸って暮らしています。飛んでいる昆虫なら何でもよく、ミツバチやスズメバチも襲うそうです。トンボも普通に捕らえられ、最大のオニヤンマも襲われたとの記事もよく見かけます。それにしても、正面から見るととてもユニークな顔をしていますね。映画「千と千尋の神隠し」に登場する「釜爺(かまじい)」を想像するのは私だけでしょうか。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月9日撮影 134

熱帯スイレン 'マイアミローズ'(スイレン科) Nymphaea 'Miami Rose'

 花と緑のまちづくりセンターでは熱帯スイレンが咲いています。藤見池にあるスイレンは温帯産のスイレンで、水面のすぐ近くで花を開きますが、熱帯スイレンは水面から高く突き出た茎の先端に花を付けます。水辺にあって涼しげで、今年の猛暑を少しは和らげてくれます。現在、6品種が栽培されています。秋まで次々と開花し、咲き続けます。ボウフラ除けのメダカをもいます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月15日撮影 135

オオシロカラカサタケ(ハラタケ科) Chlorophyllum molybdites

 屋上庭園で大きなキノコを見つけました。外来の有毒キノコとして知られるオオシロカラカサタケでした。名前のとおり大きな白い特徴的なキノコでした。南方系のキノコで、分布を拡大しており、公園や校庭など人工的な環境の芝生、草地でよく発生し、毒性が強いため注意が必要です。さっそく処分しました。1本だけ逆を向いているのは傘の裏側を見るために抜いたものです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月18日撮影 136

アブラゼミの産卵(カメムシ目セミ科) Graptopsaltria nigrofuscata

 剛ノ池畔のカキノキで、アブラゼミ♀が産卵していました。セミは枯れた木の枝や樹皮に産卵し、幼虫は翌年の6月頃に孵化します。卵期が長いため、生きた木の枝などでは樹木の活動で卵が巻き込まれるおそれがあることから枯れた木の枝を選択していると思われています。孵化した幼虫は地上に落下して地面に潜り、長い長い地中生活に入ります。

剛ノ池 平成23年8月18日撮影 137

ワタ(アオイ科ワタ属) Gossypium arboreum

 屋上庭園ではワタの花が咲いています。実は木綿の材料をとるもので、ご存じの方も多いでしょうが、アオイ科の植物で美しい花を咲かせることはあまり知られていないかもしれません。本来は多年草ですが、園芸上は一年草として扱われます。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月19日撮影 138

ルリモンハナバチ(ハチ目コシブトハナバチ科) Thyreus decorus

 屋上庭園でラベンダーの花の蜜を吸っている美しい青いハチがいました。ハナバチの仲間ですが、青色のハナバチは本種だけ、夏の終わりから秋にかけて花に集まるそうです。本州から九州まで、朝鮮半島、中国大陸と分布は広いがかなり珍しい種とされている。スジボソコシブトハナマチに労働寄生することが知られており、京都府版RDBでは絶滅危惧種とされています。「幻の青いハチ」とも呼ばれています。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月22日撮影 139

スジボソコシブトハナバチ(ハチ目コシブトハナバチ科) Amegilla florea

 同じ日に、同じ屋上庭園で丸っこいハナバチがコリウスの花の蜜を吸っていました。労働寄生される側のスジボソコシブトハナマチでした。これも珍しい種で、京都府版RDBでは同じく絶滅危惧種とされており、寄生される側が少なければ寄生する方がもっと少ないのは当たり前と思いました。しかしどこにでもいるような感じのハナバチでした。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月22日撮影 140

ニカンドラ (ナス科ニカンドラ属) Nicandra physalodes

 花と緑のまちづくりセンターの花壇でニカンドラが咲き始めました。センナリホオズキににているところからオオセンナリと名付けられていますが、ホオズキと同様に少量のアルカロイドを含んでいるようです(ホオズキとは別属の植物)。実はスターフルーツのような5稜があり独特で、花も萼が袴状でユニークです。アサガオのように1日花で、次々咲きます。南米ペルー、チリの原産ですが、熱帯地方では野生化しているそうです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年8月26日撮影 141

ヒメアカタテハ(チョウ目タテハチョウ科) Cynthia cardui

 屋上庭園のジニアの花にヒメアカタテハが吸蜜に来ていました。世界中でもっとも分布の広いチョウとされており、南極大陸を除く全ての大陸で見られるようです。地球温暖化に伴い北上していますが、温暖でない地域では越冬できず、発生を繰り返しながら北上しているようです。このため、秋に多く見られます。幼虫の食草はハハコグサ、ヨモギなどです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年9月5日撮影 142

ホソヘリカメムシ(カメムシ目ホソヘリカメムシ科) Riptortus clavatus

 においの花園のロウバイに、後肢腿節が発達していて太く、太いトゲが特徴的なカメムシがいました。
体長は14〜17mm、イネや豆類の害虫です。幼虫の形態はアリに似ていて、行動もアリのようで、成虫の飛ぶ姿はアシナガバチにそっくりだと言われています。いわゆる擬態なのでしょうが一度見てみたいものです。

花と緑のまちづくりセンター・においの花園 平成23年10月20日撮影 143

カワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属) Dianthus superbus var. longicalycinus

 屋上庭園ではカワラナデシコが毎年花を咲かせます。今年も長く咲いています。通常の花期は6〜9月ですので、まもなく花も終わるのでしょう。本州以西に広く分布し、日当たりの良い草原、河原や海岸の砂浜等に生育します。今年は「なでしこジャパン」の活躍が世間を賑わせています。カワラナデシコの別名はナデシコあるいはヤマトナデシコですので「なでしこジャパン」の花そのものです。

花と緑のまちづくりセンター・屋上庭園 平成23年10月20日撮影 144

オオカマキリ(カマキリ目カマキリ科) Tenodera aridifolia

 屋上庭園にお腹の膨らんだオオカマキリ♀がおりました。日本最大のカマキリで、体長は10cm前後もあり、日本全国に分布します。体色は緑色型と褐色型が知られていますが、この個体は褐色型です。近くに緑色型の個体もいました。褐色型は緑の草の上、緑色型は茶色の葉の上で見られました。体色は保護色の役割を果たしているのか疑問です。明石公園では本種以外にチョウセンカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリの4種のカマキリが生息しています。オオカマキリの♀は体重が重たいため飛ぶことが苦手のようで、追いかけても飛んで逃げることはありません。

花と緑のまちづくりセンター・屋上庭園 平成23年10月28日撮影 145

シシガシラ(ツバキ科) Camellia x hiemalis' Shishigashira'

 シシガシラの花が咲き始めました。カンツバキとも呼ばれるこの花の由来は諸説があり簡単では無いようです。中国からの渡来説、サザンカの園芸品種とする説などがありますが、現在ではツバキとサザンカの雑種とする説が有力です。花弁と雄しべが合着するところはツバキと同じで、花弁は1枚ずつばらばらになって散るところはサザンカと同じです。つまり両方の性質を引き継いでいるようです。花期はサザンカより遅く12月〜2月頃とされていて、今回の花はかなり早いようです。

桜 堀 平成23年11月1日撮影 146

サルビア・グアラニチカ(シソ科サルビア属) Salvia guaranitica

 今日は立冬です。最近の異常気象のせいか暖かい日が続いていましたが、少しだけ冬に近づいて来ました。花緑センター前の花壇に大きくなったサルビア・グアラニチカが咲いています。南米原産の耐寒性多年草で、花期は長く6月〜11月ですが、まだまだがんばって咲いています。メドー・セージの名前で呼ばれることがありますが、誤りで、花がよく似たヨーロッパ原産のサルビア・プラテンシスのことです。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年11月8日撮影 147

ヒナギキョウ (キキョウ科ヒナギキョウ属) Wahlenbergia marginata

 西芝生広場でヒナギキョウを見つけました。関東以西の小型の多年草で、芝生などの日当たりの良い草原、芝生などに生育しています。かわいらしいのでなかなか人気の花です。明石公園にも各所で見られますが、7月から9月にかけて咲くもので、今年の秋の暑さがここまで花を残したのかと思われます。1輪だけではなく、多数の花が咲いていました。

西芝生広場 平成23年11月10日撮影 148

コウテイダリア (キク科ダリア属) Dahlia imperialis

 花緑センターでコウテイダリア(皇帝)が咲き始めました。高さ3〜4mにも成長し花を咲かせます。コダチダリア(木立)とも呼ばれますが、どちらもこの大きさから来たものと思われます。短日植物で、11月頃から花が咲き、12月の霜が降りるまで花が楽しめます。しかし、大きいため風に弱く、害虫もつきやすく、手間のかかる花で、街灯の下にあるものは花が咲かないかもしれません。高すぎるため近くでは花に気がつかないかもしれません。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年11月14日撮影 149

ビナンカズラ (マツブサ科サネカズラ属) Kadsura japonica

 生きもの情報もいよいよ150枚目となりました。今回取り上げるのはビナンカズラ(別名サネカズラ)の実です。8月頃に花が咲き秋に実ります。花は葉の陰で咲き目立ちませんが、実は柄が伸びて目立ちます。この赤い実はいくつもの実が集合したものです。昔はこの蔓から粘液をとって整髪料に使ったことから「美男葛」の名前があります。

園内 平成23年12月4日撮影 150

ロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属) Chimonanthus praecox

 においの花園でロウバイが咲き始めました。平成20年は12月13日、21年及び22年は12月14日でしたので今年はかなり早い記録と思われます。今年は公園内の多くの植物で狂い咲きが見られました。今までの記録では葉は黄葉して半ば落葉の状態でしたが、今年はまだ葉は緑で量も多く茂った状態で咲いています。狂い咲きはサクラなどであれば完全に落葉してからを思われますので。今回のロウバイは狂い咲きではなく季節が早かったと思われます。後ろの赤い実はヒヨドリジョウゴです。

花と緑のまちづくりセンター(においの花園) 平成23年12月5日撮影 151

シロバナタンポポ(キク科タンポポ属) Taraxacum albidum

 園内で白いタンポポが咲いています。黄色いタンポポは園内ではカンサイタンポポとセイヨウタンポポですが、これは別種のシロバナタンポポです。5倍体で単為生殖が可能なため1株だけでも生育できます。園内には数株が自生しています。通常は2月〜5月にかけて咲くのですが、この個体は11月中旬から咲き始めまだ咲いています。狂い咲きなのかどうか判りません。日本在来種とされてきましたが、カンサイタンポポと中国原産のケイリンシロタンポポが交雑して出来た種である事が判明しています。

園内 平成23年12月5日撮影 152

ヤブコウジ(ヤブコウジ科) Ardisia japonica

 林内の薄暗いところでヤブコウジの小さな赤い実を見つけました。東アジアの常緑広葉樹林域の森林に広く分布し、高さはおよそ20cmですが草ではなく常緑の樹木です。正月の縁起物とされ、一両(アリドオシ)、百両(カラタチバナ)、千両(センリョウ)、万両(マンリョウ)とともに十両とも呼ばれています。公園内ではあまり多くなく、ひっそりと実をつけています。

園内 平成23年12月15日撮影 153

キカラスウリ(ウリ科カラスウリ属) Trichosanthes kirilowii var. japonica

 キカラスウリの黄色い大きな実がなっていました。大きさは10cmほどもあり、黄色く熟れているようでした。6月〜9月に開花し、9月〜11月頃に黄熟するそうです。11月末に見つけたときにはまだ緑色で熟していませんでしたが、最近になって色づいてきました。少々遅いようです。ツル性の多年草で雌雄異株で、カラスウリと似ていますが、カラスウリは熟すと赤くなるので区別は容易です。

園内 平成23年12月22日撮影 154

トゲナナフシ(ナナフシ目ナナフシ科) Neohirasea japonica

 センターの温室のプリムラの鉢にトゲナナフシがいました。全身にトゲのある太めのナナフシで食べる葉もバラなどのトゲを持った植物が多いと言われています。こんなに真冬になってどうして冬越しするのか、卵を産んで死んでしますのかよくわかりません。単為生殖で子孫を残すため、野外で見られるものはほとんどメスばかりです。秋が深まって気温が下がると日当たりの良い山道に出てくるとの情報もありますが、温室はもってこいのところでしょう。しかしこのまま温室には置けないので野外に放すこととしました。自力で生きてください。

花と緑のまちづくりセンター 平成23年12月28日撮影 155

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